70、80、90年代のアメカジのアイテムがまた注目を浴びています。
とはいえアメカジと言っても幅広いし、どんなアイテムを取り入れていたら旬なのかわからないですよね。

筆者もその一人。
なので思い切ってバイヤー・商品企画の人間に話を聞いてみようと飛び込んでみたらとんでもない深い沼でございました。気軽に叩いてはいけない扉を開いてしまった。。。!

言葉としては軽く聞こえる「アメカジ」。
しかし本当は奥深い「アメカジ」。。。。。

アメカジのディープなところまで話してもらったのですが、それはまた今度お伝えするとして、今回は、今取り入れたい!旬なアメカジアイテムとそのコーデを厳選してお届けいたします。

1.アメカジの中の3つのコアな分類

まず一口にアメカジと言っても様々なコアな分類があるのをご存知でしょうか。
デニムがアメカジの基本中の基本、細分化するアメカジを大きく包み込む母のような存在だとしますと、母のもとに細分化したコアな分類が控えています。

全てを説明すると長くなってしまうのですが、ここで押さえておくべきアメカジの基本分類は3つです。

【アメカジの基本分類3種】

・ワーク
・アウトドア
・ミリタリー

この3つのカテゴリのアメカジアイテムがまた今トレンドとして注目されつつあります。

ここで補足的に説明すると、この3つのカテゴリは外見的には結構ニアリーなアイテムが多数あります。
筆者のような新参者が見ると区別できない物でも、アメカジファンからしたら議論の対象になりえるのです。

(実際バイヤーに聞きに行ったら収集つかないくらい長い議論に巻き込まれました。)

ここではコアなアメカジファンの方にはもしかしたら物足りないよ!!!!と思われるような解説かもしれませんが、難しく絡み合うこの3つのカテゴリーを簡単に説明をさせていただきます。

アメカジの系譜その1:ワーク系


元々働く人用のアイテムだったものがファッショナブルに昇華されたものがワーク系。
作業服風の見た目の物が多く、ポケットが多かったり、何か(工具など)をひっかける為のモノの名残があるのが特徴。

アメカジの系譜その2:アウトドア系


こちらは何となく想像できるかもしれませんね。その名の通りアウトドア用のアイテムがオシャレとして着用されるようになったものです。
防寒・防風・防雨などの為にシャカシャカした素材のアイテムが多めなのが特徴。

アメカジの系譜その3:ミリタリー系


直訳すると軍隊。そう、その名の通り各国の軍隊が軍服として着用していたアイテムの形を基としたもの。
ミリタリーファンの方は実際にヴィンテージの軍服を着用している場合もあります。


このアメカジのワーク系・アウトドア系・ミリタリー系は、80-90年代に特に人気を博し一世を風靡していたと言います。(当店のバイヤー談)

そして、ファッションは繰り返すと言いますが、今またこのアメカジ3兄弟がトレンドとして舞い戻ってきたわけです。
ワーク系・アウトドア系・ミリタリー系のアイテムが今また数多くリリースされています。

2.アメカジリバイバル

ワーク系・アウトドア系・ミリタリー系以外にも80-90年代に流行ったブランドが今また返り咲いています。

そういえば少し前にバブリーダンスも流行りましたしね。
本当にトレンドは繰り返すんですね。

その代表的なブランドが

・KANGOL(カンゴール)
・FILA(フィラ)
・GUESS(ゲス)
・CHUMS(チャムス)
・Kappa(カッパ)
・Tommy Hilfiger(トミー・ヒルフィガー)

など!

確かに最近よく見るな~って思ったブランドがあったのではないでしょうか。

アメカジのリバイバルブームに関てもかなり深いところまで、バイヤーに語って頂いたのでせっかくなので簡単にまとめさせていただきますね。

アメカジの歴史

そもそも60年代にはワーク系・アウトドア系・ミリタリー系なんてジャンルはなく、ただ作業用・道具として存在していた洋服たち。

それが70年代にHeavy Duty(ヘビーデューティー)ブームというのがきます。
ヘビーデューティーとは、激しい使用に耐えること。耐久性があること。の意味。
これがつまりは60年代に名もなき作業着だったもの、例えばアウトドア用のマウンテンパーカ、ダウンジャケット、ワークブーツ、リュックなどの一見ファッションとは無関係のアイテムがファッショナブルに昇華されていきます。

80年代には、スポーツ系のナイロンジャケットやビッグシルエット、コンバースが主流になっていきます。
これは今のストリートの80年代リバイバルの流れの源流になっているそう。

そして90年代に流行ったアメカジは70年代のヘビーデューティーのリバイバルだそうです。

なので今の90年代アメカジリバイバルは、90年代に起こった70年代のリバイバルのリバイバルである!と。
そういうことなのです。

\力作!アメカジ・ザックリ年表/

このあたりでバイヤーたちの熱最高潮に!
最初は1人のバイヤーと話していたのが気づけば周りには4人のバイヤー。
熱のこもった議論になりました。

ファッションにも歴史ありですね。

さて、脱線しすぎてしまったのですが、本題に戻ります。

アメカジはカジュアルアイテムが多いがゆえに、コーデを間違えてしまえばティーンのようになってしまうのもまた事実。
大人なら、ちょっとこなれたアメカジコーデを狙いたい所ですよね。

そんな中で「わ!この人オシャレだな!」って思ってもらえるようなコーデをするには、コーデももちろんですが、まずはアイテムチョイスがとっても重要になってきます。

注目アイテムをコーデと一緒に一挙にご紹介いたします。

3.今取り入れたい!旬なアメカジアイテム・コーデ9選

旬なアメカジアイテム1:ワークシャツ

=アメカジコーデ例=

トップス ハーフZIPデニムシャツ 4,212円
トップス BEN DAVIS 長袖プルパーカー 3,999円
ボトムス アンクルワイドカーゴパンツ 2,592円

ワークシャツはアメカジリバイバルの注目アイテム。
これぞワークテイスト!を感じさせる大きなポケットや、トレンドのハーフジップもいい感じですね。
さらにノンウォッシュのデニムで仕上げてあるところが注目です。

こちらのコーデは、スウェットのパーカーを重ねて、さらにパンツはカーゴパンツ!
ザ・アメカジ!という出で立ちなんですが、今っぽいですよね。

カーゴパンツもワイドパンツをチョイスすることで大人な雰囲気に。

=アメカジコーデ例=

トップス ステッチドルマンビッグシャツ 5,292円
トップス ワッフル パーカー&Tシャツ 2,480円
ボトムス 紐付きアンクルワイドデニム 4,212円

パリッと感のある素材のこちらのシャツですが、ビッグポケットやステッチなどは、まさにワーク魂感じる逸品。
人気のオーバーサイズで仕上げており、より今っぽい空気感のコーデで仕上げてくれます。

=アメカジコーデ例=

トップス グレンチェックビッグポケットビッグシャツ 4,212円
トップス ワッフル パーカー&Tシャツ 2,480円
ボトムス 裾しぼりバルーンワイドパンツ 4,212円
グッズ リングスエードロングネックレス 2,052円

カバーオール・CPOジャケットを思わせるデザインのシャツジャケットを使ったコーデ。
定番バッファローチェックではなく、トレンドのチェックで仕上げています。
チェック柄もまた、アメカジコーデの定番ですよね。
ビッグシャツのルーズなサイズ感も今っぽくて◎

旬なアメカジアイテム:アノラックパーカー

=アメカジコーデ例=

アウター MinoriTY ORIGINAL コットンアノラックパーカー 4,212円
トップス TR天竺ロングタンクトップ 1,890円
ボトムス MinoriTY ORIGINAL 紐付きアンクルワイドデニム 4,212円

アウトドアアイテムの中でも注目アイテムとして挙げられるアノラックパーカー。
どんなコーデにも合わせられる万能アイテムです。
カンガルーのようにお腹部分に大きなポケットが付いているのが特徴です。
ストリート、スケーターファッションで注目されている、靴紐をベルト代わりとして使う「シューレースベルト」を取り入れたボトムスでさらにトレンド感を加速したコーデに。

=アメカジコーデ例=

アウター マイノリティセレクト オーバーサイズアノラックパーカー 4,212円
ボトムス チェックワイドテーパードパンツ 4,212円

アメカジコーデの定番チェック柄をあしらっており、トレンド感のあるワイドパンツにも、しっくり合う。
暗い色のスポーツテイストでボトムスも持つボリューム感を抑えてスッキリ見せてくれるコーデ。

アノラックパーカーのコーデに関してもっと詳しく知りたい方はコチラから。

旬なアメカジアイテム3:チャンピオンのスウェット

=アメカジコーデ例=

トップス チャンピオンクルースウェットトレーナー 3,780円
トップス TR天竺ロングタンクトップ 1,890円
ボトムス ブリットチェックワイドパンツ 5,292円

スウェット素材も70年代ヘビーデューティーの定番アイテム。
その中でもチャンピオンのスウェットは、その名の通り【ザ・アメカジ!】なアメカジコーデのチャンピオンです。
やや細身のチャンピオンのスウェットはどんなアイテム・コーデにも合わせられる万能アイテム。

旬なアメカジアイテム4:ストレートデニム

=アメカジコーデ例=

ボトムス ワンウォッシュデニムパンツ 4,212円
トップス 「BEN DAVIS」 ビッグサイズスウェット 5,292円
グッズ リングスエードロングネックレス 2,052円
グッズ 刺繍ローキャップ 2,980円

アメカジの定番でもあるデニム。
中でもトレンドに左右されずオールシーズン穿き回せるのは、ストレートデニム。
ダメージやブリーチのデニムもいいけれど、がっしりと重みのある、デニム本来の良さが感じられる濃い目のストレートデニムは大人の漢必携の1本です。

旬なアメカジアイテム5:カーゴパンツ

=アメカジコーデ例=

トップス MinoriTY ORIGINAL テーラーカラーアノラックシャツ 4,212円
トップス TR天竺ロングタンクトップ 1,890円
ボトムス アンクルワイドカーゴパンツ 2,592円

ゆったりミリタリーで旬な仕上がりのコーデに。
アメカジの定番カーゴパンツですが、全体的にゆるっと仕上げ、ヌケ感を持たせたコーデで、他にはないモードな雰囲気に。
従来のカーゴパンツに今っぽさをプラスした、取り入れやすいカーゴパンツです。

=アメカジコーデ例=

トップス レギュラーカラービエラシャツ 1,480円
トップス TR天竺ロングタンクトップ 1,890円
ボトムス ストレッチサルエルカーゴパンツ 5,292円
グッズ リングスエードロングネックレス 2,052円

股下を深めにサイジングした、サルエルシルエットのカーゴパンツでのコーデ。
程よくゆるめのシルエットで、カジュアルな雰囲気を演出してくれるアンクル丈にすることで、幅広いスタイルに馴染む。
こちらもアメカジの定番スタイルに一ひねり加えたカーゴパンツ。

旬なアメカジアイテム6:MA-1

=アメカジコーデ例=

アウター リバーシブルMA-1 5,292円
トップス ワッフル パーカー&Tシャツ 2,480円
ボトムス センタープレススウェットパンツ 2,980円
グッズ リングスエードロングネックレス 2,052円

少し前から一気にトレンドとしてまた復活したMA-1。
そんなMA-1もアメカジの定番、ミリタリーに所属するアイテムです。

言わずもがな、もう日常になじむ誰もが知っているアウターへと市民権を獲得しましたね。
そんなMA-1もリバーシブルで、細身のアイテムはどんなコーデにも着回せます。

=アメカジコーデ例=

アウター ドルマンビッグサイズMA-1 9,504円
ボトムス MinoriTY ORIGINAL 紐付きアンクルワイドデニム 4,212円
トップス ワッフル パーカー&Tシャツ 2,480円

ミリタリースタイルの王道、MA-1ジャケットに今っぽさをプラスしてドルマンシルエットで仕上げたアイテム。

旬なアメカジアイテム7:ジャケット

=アメカジコーデ例=

アウター オーバーサイズコーチジャケット 4,212円
トップス ワッフル パーカー&Tシャツ 2,480円
ボトムス ダメージバギーデニムパンツ 5,292円
グッズ リングスエードロングネックレス 2,052円
グッズ 刻印GIベルト 780円

こちらもアメカジの定番、ミリタリーカテゴリの中のオーバーオール・CPOジャケットの形を彷彿とさせるジャケット。
胸にはビッグポケットは勿論なこと、ルーズなデザインで今っぽさも意識したデザインで仕上げました。

=アメカジコーデ例=

アウター ビッグシルエットM-43 7,452円
トップス チャンピオンクルースウェットトレーナー 3,780円
ボトムス TRワイドテーパードパンツ 3,229円
グッズ ジョイントウォレットチェーン 3,132円

旬なアメカジアイテム8:切り替えウィンドブレーカー

=アメカジコーデ例=

アウター ナイロンウインドブレーカー/パネル 4,212円
トップス ワッフルポケ付きビッグT 1,999円
ボトムス サルエルカーゴジョガーP 1,995円
グッズ トライアングルレザーロングネックレス 2,052円

レトロ感を感じさせる配色で大胆に切り替えを施したウインドブレーカー。
アメカジの80年代のトレンドスポーティーを存分に感じさせるコーデに。

旬なアメカジアイテム9:マウンテンパーカー

=アメカジコーデ例=

アウター デニムマウンテンパーカー 5,292円
トップス ストライプオープンカラーシャツ 3,132円
ボトムス 裾しぼりバルーンワイドパンツ 4,212円

アーバンスタイルになじむデニムのマウンテンパーカー。
がっしりと重みのあるデニム生地が、アメカジ70年代のトレンド・ヘビーデューティーを思わせます。

=アメカジコーデ例=

アウター タスラン配色マウンテンパーカー 3,980円
ボトムス トレッチツイルスーパースキニーパンツ 1,995円

スポーツミックススタイルで注目を集めているマウンテンパーカー。
勿論シャカシャカ素材のアウトドア仕様でも◎

4.最後に

アメカジのリバイバルにあたって、今取り入れたいアメカジのアイテムをコーデと共に紹介してきましたがいかがでしたか?

筆者的にはアメカジの奥深さにめっちゃ驚いたというのが一番です。
バイヤーたちのアメカジ話はとても興味深く、そしてディープな物でしたのでいつかノーカットでお届けしたいところです。
本当に、ファッションに歴史ありなんだなぁ、と痛感した取材でした。

それは置いといて、是非今旬なアメカジコーデを楽しんでくださいね。

おむちん
Author

戦う母兼戦う平社員。 おいしいものに目がない。 ゆっくり寝るのが目下の夢。

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