【工場潜入】服ってどうやって作ってるの？にお答えします

普段何気なく着ている服ですが「誰が,どうやって,どのように出来ているか…」なんて目にする機会は、あまり無いですよね。
そこで、”どんな人たちが作っているか” “どんな想いで作っているか”見えない背景を知る為、実際に中国の青島(チンタオ)に行って、工場で働く人達にインタビューをしてきました。
今回は、その内容をお届けしたいと思います！

訪れた生産工場の紹介

青島では、プリント工場・刺繍工場・縫製工場の3つに行ってきました。

プリント工場では、簡単なものは機械を使い、版数が多いものに関しては全て手作業でプリント。
機械でのプリントも、こまめにインクを足したりチェックをしたりする人がいるので、結局は全て人の手が加わってプリント加工が行われていました。

刺繍工場では、文字やデザインがプログラミングされた機械を使用して刺繍をしていました。
糸が切れたり絡まったりすれば、人の手で直す作業が入るので、担当の人はずっと機械を見つめていました。
筆者は同じ作業をすることが得意ではないので、う～ん、根気がいる仕事だなぁ・・・と思いながら見学。

縫製工場では、プリント等が終わり集まってきた布をミシンで縫い、それ以外にも布の裁断を行ったり最終の出荷まで繋げたりする作業も行っていました。

縫製工場の工員さんにインタビュー

青島には3日間滞在し、その中でも滞在時間の長かった縫製工場の工員さんにインタビューをしてきました！
インタビュー内容としては、下記の3つを用意。

そして3つ目の質問と同時に、ここの工場で生産した商品を着たお客様の実際の声（レビュー）を手紙にし、工員さんにプレゼントしました。

プレス担当

Q1.普段仕事をする上で何を大切にしているか。
A.品質を保つことを大切にしています。
パッキングリストの作成もしているので、Mサイズの商品にLサイズのタグが付いていないか、ネームの間違いがないか等も見ています。
また、プレスの際は、出来上がった服のサイズが大きければ小さくしてプレスをし、小さければ少し伸ばしてプレスをすることでサイズが統一されるので、こういったことを意識しています。

Q2.仕事をしていて大変なことと嬉しいことは何か。
A.大変なことは…残業ですね(笑)。短期間で多くの枚数を仕上げなければいけないオーダーが入った時などは、昼間1日働いてそのまま通夜で行い、また次の日も普通に仕事があるので…大変ですね。
嬉しいことは、商品に問題がなく、無事に出荷が出来ることですね。問題が何も無いのが一番嬉しいです。

Q3.際に作った商品を着たお客様の声をきいたことがあるか。
A.お客様からの声は聴いたことが無いです。なので、実際に着たお客様の声を知ることが出来たのは嬉しいです！

検品担当

Q1.普段仕事をする上で何を大切にしているか。
A.周りの人達が滞り無く仕事が行えるように準備をすることですね。
必要なネームタグ、付属品を準備したり、ミシンの糸等を購入・発注したりしてます。何かが欠けてしまうと仕事が進まなくて大変なので、それを1番大切にしています。

Q2.仕事をしていて大変なことと嬉しいことは何か。
A.大変なことは、作った商品が間違っていた時ですね…。また最初から作り直さなければいけないので。
問題があるまま出荷しないように検品をするのですが、検品中に問題が見つかると落ち込みます。。。
嬉しいことはその逆で、順調に仕事が進み、スムーズに出荷が出来て、その後に「不良品が出た」等を言われないことですね。

Q3.際に作った商品を着たお客様の声をきいたことがあるか。
A.お客様からの声は聴いたことがないです。クレームではない声を知れるのは嬉しいです。

縫製管理担当

Q1.普段仕事をする上で何を大切にしているか。
A.品質、スピード、汚れ等無いかの確認を大切にしています。

Q2.仕事をしていて大変なことと嬉しいことは何か。
A.大変なのは、デザインの種類が多くて迷ってしまうことですね。間違えて、右袖プリントと左袖のプリントを逆にプリントしてしまうこともあります。
嬉しいことは、今進めている商品が完成して、次の新しい商品に取りかかれる事ですね。

Q3.際に作った商品を着たお客様の声をきいたことがあるか。
A.実際に日本で購入しているお客様の声は聴いたことは無いですが、自分で商品を買って友人・親戚・家族にプレゼントをしています（笑）。
デザイン・品質が良いと自分でも思うので、自分も欲しくなるし、周りにも広めたくなりますね。
嬉しい声をありがとうございます。これから、もっと良い品質の商品を作っていけるように頑張ります！

サンプル担当(入社1ヵ月)

Q1.普段仕事をする上で何を大切にしているか。
A.責任が一番大事ですね。

Q2.仕事をしていて大変なことと嬉しいことは何か。
A.大変なことは、サンプルを作る量が多くて溢れていること。作っても作ってもサンプルオーダーが追加で入って、終わらないことが大変…。
嬉しいことは、問題なく出荷が出来ることですね。

Q3.際に作った商品を着たお客様の声をきいたことがあるか。
A.お客様の声を聴いたことはないです。作った商品を買ったお客様の声をこうやって聴かせていただくのは良いですね。
ここが間違ってるとか、ここの品質が悪いとかしか聞かないので…自分たちが作ったものをたくさん褒めていただいてるのは嬉しいです。

まとめ

“どんな人たちが作っているか” “どんな想いで作っているか”普段見えない部分を少しでもお届けすることが出来たでしょうか？
今回の工場訪問では、工員さんの働く姿や姿勢に感動し、感謝でいっぱいの渡航になりました。
当たり前が当たり前では無いことを感じ、筆者も毎日感謝しながら服を着ようと思いました。

最後に

最後に、エヴァー・グリーンのスタッフが作成した1つの商品が出来上がるまでをまとめたムービーをご紹介します。

当たり前のように、毎日着ている衣服。
1つの商品が完成するまで、さまざまな人が関わっていることが分かります。
私たちは、たくさんの人の想いが詰まった1着を、これからもたくさんのお客様にお届けします。